第13章 皆でお出かけする事にした件について
「…………う、海っっ!!!」
「…いやだ。…まだド派手に寒い。」
「…そこをなんとかっ!!!」
天元に速攻で否定されたがココは譲れない。
もうこんなチャンス無いんだよっ!!と縋るように頼み込んでいると玄弥がボヤーと呟いた。
「けど確かに定番の憧れだよなぁ。分かる。」
「でしょ!?玄弥なら分かってくれると思った!」
賛同者を味方にしようと必死な私とソレを笑う玄弥を見た不死川先生は片眉を上げた。
「玄弥ァ……お前は友達出来ただろォ?」
「んー、けどカラオケとか買い物とか
基本そんな感じだから……。」
「まあ、実際の学生はそんな感じだよなァ。」
「(………私、それもちょっと羨ましい。)」
ソレも、本当はしてみたい。そんな事を思っているとまさかの不死川先生が助け舟を出してくれた。