第13章 皆でお出かけする事にした件について
「まあ、たまには……良いかァ。」
「(……こ、この面子で!?)」
すんなり肯定してくれた不死川先生と明らかにマジかよ!!と目を見開く玄弥を見てから、天元が私の気持ちを代弁するかの様に優しく話し出した。
「ぶっちゃけ事情知ってるやつ居ねぇからさ。
中々他の人間と出かけるとか出来ねぇんだ。
……友達と出かけてみたいって言ってたもんな?」
「うん、ちょっと憧れてたの!!
大人数でお出かけ…。あのどうですか?」
良くも悪くもココに居る面子は私の過去や現状を知っている数少ない人間であって、私の”友達とお出かけがしてみたい”というアオハルっぽい願い事(まぁ、2人は先生なのだが…。)が叶えられる可能性はこの4人でしか恐らく出来ないのだ。
「そうか、そういうのした事ねェのか。」
「、行きたいとことかあるのか?」
玄弥の問に対する答えは決まっていた。
アオハルといったら、…もうひとつしかないだろう!