第13章 皆でお出かけする事にした件について
「こうなるって……ねぇねぇ、どうなってるの?
そんなに変?…ふふっ、何で顔赤いのかなぁ??」
1歩後ずさりして固まった玄弥の腕に絡みついてそう揶揄うと、玄弥は顔を手で隠しながらか細い声でなんとも素直な悲鳴をあげた。
「や…辞めてくれ…その…勃っちまうからぁ…。」
その姿があまりにも可愛すぎて私は飛びつくように抱きついた。
「……げ、玄弥……本当に可愛い!!!」
「や、やめっ!!駄目だっ!!!」
「「(………本当に素直に育ったんだな。)」」
大人2人はそんな様子を生暖かい目で見守っているのだが、玄弥は最早冷や汗までかきはじめている。
「可愛いとか……辞めてくれよ……。」
「大丈夫だよ玄弥。私なんか勃ったから。
勃つ物無いけど何か勃ったから…可愛ね玄弥!」
「「このクソびっち。」」
そのクソびっち。を抱いたのは何処のどいつだ。
「………何よその言い方。
ちょっと下ネタ言っただけなのに。
ロリコン教師の方が社会的に危ないの
なんでわかんないのかな?ねぇ、玄弥?」
「………”は”冗談だもんな。」
「「(………何も言えねぇ………。)」」
私の発言に黙りこくった駄目な大人2人を鼻で笑ってから”さすがに可哀想だな。”と玄弥から離れると玄弥は心底困った顔をしながら不服を伝えてきた。