第12章 それぞれが自覚した件について。
【 昨日酔っ払って生徒を抱いてから
好きだと自覚した数学教師の場合。】
玄弥の片付けの邪魔にならないように
毛玉を抱き上げて顔を見ると
幸せそうにへにゃりとしたので
なんとなく似てるなぁ…なんて思った。
「(まあそう考えると全部しっくりくるかァ。)」
一夜明けてもどうやら俺の気持ちは
変わらないらしい。
寝起き1番焦りはしたし
これからどうするかは分からないが
”好きだから”と意味付けてしまえば
割と今までの自分の行動にも説明が
着いてしまいもう認めるしかなかった。
「(………ね、年齢的には”セーフ”だとしても…。
いや駄目だろ。宇髄の事何も言えねェぞ俺…。)」
本当にそれに尽きる。
三者面談等と言って説教垂れた癖に
これでは俺の方が説教されるべきだ。
どう考えても宜しくないが…
どう考えても認めざるおえない。