第12章 それぞれが自覚した件について。
「…腹減ったなぁ…出前頼もうぜ!!
なんかよくわかんねぇけど、
ピザが食いてぇ!!ピザっ!!!」
「て、天元。やたらお金使わないの。
それに朝からピザは私嫌だよ……。
不死川先生何か作っても良いですか?
後でお代渡しますんで………。」
「か、金は要らねェよ。
その代わり俺らのも作ってくれ。」
「手伝うか?」
「大丈夫だよ1人で。玄弥ありがとう。」
昨日の記憶がある2人は少しどもるが、
あからさまな反応をする訳にもいかずに
何となくはぐらかしつつお互いに距離を取った。
「不死川ー、風呂借りるぞー。」
「おー、もう勝手にしろォ…。」
「………あーあ、ここ片付けないと。」
「……玄弥ァ…俺は毛玉と遊んでらァ…。」
「兄ちゃんにそこは期待してないから良いよ。」
「んー…そぉかァ……。おら、毛玉。こっちだ。」
「(……って毛玉に似てんなァ…。)」
「(…絶対何かあっただろこの反応………。)」
先程のパターンの話ではないが
何やら4人は色々と悩ましい模様だ。
それぞれ何に悩んでいるのか
彼らの頭の中を少しばかり覗いてみよう。