第11章 お前にキスがしたくなった件について。
「先生。こっち向いて下さいよ。」
「……本当…お前力強ェ…首もげる。」
前を向いてどう収集を付けるか悩んでいた俺の顔を
無理矢理自分に向かせたの力は
割と本当に強くてそれにまた冷静になってきた。
何だかんだウィスキーを2瓶も開けた
この可愛げの無い酒豪は多分普通に
本当に酔っ払いなんだと思う……当たり前だ。
いや、そもそも自分も酔ったのを言い訳に
変に盛って身体に触れておったててた癖に
何を普通の女だから興醒め何て理由で
ここまで意地になったのか疑問にすら思ってきた。
多分俺は普通の男だっただけではなく
めちゃくちゃダメな大人だと思う。
「………はい、ぎゅーっですっ、先生っ!!」
何かこの笑顔もただの酔っ払いだと思うと
普通に懐いてるだけに見えてきたんだが
俺はどうやってさっきのテンションを
取り戻す……のは駄目だなァ…結果が最悪だ。
そもそも生徒相手にそんな勝負をする時点で
明らかに俺は頭がおかしかった。
いったいどう収集を付ければ良い。
とりあえず、頭はだいぶ冷えたので
当初の大人の対応で寝かしつけるしか
多分……穏便な打開策はねェだろうな。