第9章 派手男と雌狸の過去がヤバイ件について
「し、不死川先生。
多分理解はして貰えないとは思うんですが
施設に居る時も出てからも…。
性的な事をひたすら繰り返されたせいで
それ無しだと不安で死にそうになるんです。」
「………依存症ってやつか。」
詳しくは無いが聞いた事はある。
性的虐待がトラウマになって
出来なくなる人間も居るらしいが
逆にソレが存在価値みたいに認識してしまい
依存する人間も居る、多分それなんだろう。
「ソレをいい事と思うつもりは無いので
天元とも、かなり期間を開けてみたり
前向きにちゃんと頑張ってはいます…。」
そう言いきったは
本棚の方に向かうとスケッチブックをもって
ソレを俺と宇髄の見えるところに置いた。