第9章 派手男と雌狸の過去がヤバイ件について
「……他に頼れる所が無かったんだよ。
1人でコイツを守れる程小さい組じゃねぇし。
もちろん、警察に行く訳にもいかねぇ。
俺も抜けたばっかで、選べなかったんだ。」
「そりャ……まあ、そうだよなァ。」
確かに1人で守りきるのは無理があったのは
何となく察する事は出来るが何とも言えない。
時期的に宇髄は教員免許がそろそろ取れるか
ちょうど勤め始めたか、その辺りの話だろう。
「天元も始めは学園長にも頼まずに
1人で一生懸命守ってくれてました。
けど、私が何度も連れていかれるから。
……流石にそんなにすぐは強くなれなくて。」
「あァ、お前ソレで強くなったのか。」
「…ド派手に才能はあったけどな。」
どうやらが空手を始めたきっかけは
ヤクザに連れ去られないためだったらしい。
そりゃ命かかってれば強くなるよな
何てもう頭が疲れて現実逃避をした。