第9章 派手男と雌狸の過去がヤバイ件について
「本当に。…あ”ー、本当に
たまたま…呑んだ弾みで行ったんだよ…。」
「…まて、もうそこでお前は駄目だろォ。」
「仕方ねぇだろ、そん時はまだ外に出りゃ
組のもんって扱いだったから知り合いに
見つかったら無理矢理紹介されんだよ。
息子さんですね、是非うちでっ、って!!」
「……つ…付き合いみてェなもんなのか?」
たまたま知り合いに見つかった宇髄は
どうやらその店に行ったらしいのだが
もうその時点でアウトというか
話全てがアウトすぎて俺が唖然としていると
が何故かクスクスと笑いだした。
「天元”本当の未成年”しか居ないって
知らなかったから入口で大騒ぎだったよね。」
「あどけないのちっこい女が酒飲んで
色々咥えてんだぞ!?流石に人として
騒がねぇ訳がねぇだろっっ!!」
「……あァ!?…けど、この流れだと
結果そこでと会ったんだろォ?」
どうやら宇髄はその店を
”その手のコンセプト店”位に思って訪れたが
事実を知ったため”利用”はしていない様だ。
そしたらそれはソレで流れがおかしい。
俺は素直に理解できなくて問いかけると
宇髄は大きなため息を着いてから
とても気まずそうにボソリと呟いた。