第9章 派手男と雌狸の過去がヤバイ件について
「そっち系のデカいとこだよ。
だから”コレ”が無くて変な手袋してんだよ。
そのせいで出た噂なんて散々聞いてんだろ。」
宇髄は確かに左の中指が1本無いが
俺達には彫刻刀で切った!!何て言っていて
かなり本物に近い義指の繋ぎ目を隠すように
何時も指先の出る手袋をしている。
まあ、いくら本物に近くてもバレるわけで
生徒達は宇髄先生は元ヤクザ!なんて噂して
んのは聞いてたが…それが本当だったなんて
これはもう話の序盤で笑えなさすぎる。
「…ま…まだそんなしきたりあんのか。」
「あるんだよ、昔気質の世界には。」
が育った
施設 木漏れ日の家 の資金源は俺の家だった。
財政難や家庭の事情理由は多々あるが
”捨て子”という存在が増えたのは
政府も拭えない事実で同時に
そちらに手が回っていないのも明確。
資金源が”良いところ”でなくとも
ソコには目をつぶるしか無かったのだろう。