第9章 派手男と雌狸の過去がヤバイ件について
「……言ってもいいか?」
「……うん。…不死川先生なら私は大丈夫。
天元はいいの?…あんまりその…大丈夫?」
「別に昔話だから、俺は大丈夫だ。」
「うーん。わかった、天元が良いなら。」
「(…ど…同僚のこの顔は何か気持ち悪ィな。)」
何だか見ちゃいけない物を
めちゃくちゃ見ている心地ではあるが
とりあえず理由を話すらしいので
俺は気持ち悪さを抑えて聞く体制をとった。
「単刀直入に言うと…あー、学園長以外には
コレも黙っといて欲しいんだけど。
に犯罪をさせてたのは俺の親父だ。」
「はァ!?お前の家って………。」
もう初っ端からとんでもねェ事実に
動揺を通り越して途方に暮れそうになった。
ここから多分もっと濃いのだろう。
昼休みにも散々思考したのに
恐らくそれも絡まってくるその話に
俺の脳がついていけるのか正直不安だ。