第9章 派手男と雌狸の過去がヤバイ件について
「………何でこうなったんだァ?
宇髄も流石にそんな節操無しじゃねェだろ。」
まあ、流石に何もなしに手を出した訳でも
短い付き合いでも無さそうなコイツらに
とりあえず理由を聞こうと問いかけたら
宇髄が呑気にお茶を飲みながら目を見開いた。
「…え?…なに、不死川。
俺たちの馴れ初め聞きに来たの?」
「ちげェよっ!!俺も人だから
理由次第じゃ考えるってんだよっ!!!」
こっちが真面目に話しているのに
一体コイツはどんな神経しているんだろうか。
俺の怒号に”理由か…うーん。”と
相変わらず呑気な返信をした宇髄は
癖のようにの頭を撫でながら
俺の見た事の無いくそ甘い顔で
めちゃくちゃ優しくに問いかけた。