第1章 俺の友達が少ない件について
「に、兄ちゃんを虐めるなっ!!
事情も知らねぇのにここまでしなくても
いいじゃねぇかよっ!!!」
まるでコレでは兄ちゃんを虐めてるみたいだ。
それは嫌だとうっかり”癇癪”の癖が出て
俺は何故かの胸ぐらをつかんで
無我夢中で怒鳴り散らした。
「げ、玄弥!!……黙ってろ!!」
そんな姿に何故か兄ちゃんは焦って
駆け寄ってきてから腕を引き剥がされた。
「あれ?友達よりも兄ちゃんをとるの?」
はその一連の流れを
何にも無かったかの様に気にもせず
俺に向かって首を傾げて聞いてくる。
「そうじゃねぇ!!けど、俺が悪いんだ!!
俺が、ちゃんと…全部出来てりゃ良いんだ!!」
立ち尽くしてた俺に賞状を渡してくれた
は本当にヒーローみたいだったし
今の一瞬でも”特別な友達”だったんだと
ハッキリ自覚できた位、大切だけど
結局の所、俺が悪いんだから
兄ちゃんはこんなに責められるべきではないんだ。