第8章 俺は色々と悩ましい件について。
「おお、じゃあ誰だ、どうせ関係者だろォ!!」
「何の誰だでふかっ!!」
「”お前”の”男”だよっっ!!!!」
何だこの糞程下手くそな誤魔化しは!!
最早これは誤魔化しにもなってねェだろ。
コイツの頭の回転早いと思った俺は馬鹿だ。
それに鬼のように腹が立ってきた俺は
とりあえず”自白”させると決めた。
もう何がなんでも今この場で吐かせてやらァ。
「ち、近い!!流石に迫力が半端ないっ!!」
「んなのでビビる性格じゃねェだろっ!!!!」
「は、話ズレてるっ!!」
「戻してやるよっ!!誰だ吐けェっ!!!」
「不死川先生っ!!とりあえず近いっ!!」
「うるせェっ!!お前が言わねェからだろ!」
「ちょ、あぁっ!!力強いなぁっ!!!」
「てめェこの…押し返すなっ馬鹿力っ!!」
本当にコイツは女じゃないと思う。
俺が凄もうと思いっきり全力で押しているのに
普通に騒ぎながら馬鹿力で押し返してくる。
多分コイツを押し倒せる男子生徒は居ねェ。