• テキストサイズ

君ありて幸福【鬼滅の刃/現パロ】

第8章 俺は色々と悩ましい件について。











「……あの……チャイムが。」
「……今、俺が質問してんだよ。」








確かにチャイムが鳴ったが
今はコイツを逃がすつもりにはなれない。


そして多分俺は、教師云々の前に
この話がずっと気になっていた
”完璧な理由”の核の部分だと分かったので
何がなんでも聞き出してやろうと思う。









「先のことも考えて出来るだけ
レベルの高いところに行きたいです。」








やっぱりコレが”完璧の理由”だ。

俺の質問の本当の理由がおそらく
分かっているのに今確実に
気まずい顔をして上手にはぐらかした。









「……だから、それは何でなんだァ。」







散々こっちも悩んだのだから
尻尾を掴んだ今は絶対に逃がさない。

そんな事を思いながら問い詰めると
小さくため息を吐いたは
真っ直ぐ前を向いて無機質に喋りだした。









「いい大学を”最高の形”で卒業してからの方が
世間に名前を残しやすいからです。
そしたら全ての事が”美談”になりますから。」








観念して吐き出した”完璧の理由”は
どうやらコイツの過去を打ち消す為らしい。

コイツはいったいどこまで成功して
それを成し遂げようとしているのだろうか。







/ 290ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp