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君ありて幸福【鬼滅の刃/現パロ】

第8章 俺は色々と悩ましい件について。










「…な…何だ有名人にでもなって
暴露本でも出すつもりかァ?」









俺のこの言葉の方向性は合っていたのだろう

否定も肯定もせずには
こちらを向いて困った様に微笑んだ。









「世の中……悲劇的な人生の方が
成功してしまえば褒めたたえられるんです。」

「…まあ、人間はそういうの好きだよなァ。」








確かに人間は”お涙頂戴”や”苦労話”
それから”下克上”何ていう話が好きだ。



例えば社長や有名人になり
がこんな過去がありましたが
今はこうやって立派になりました!!


何て暴露本でも出したら
食いつきは相当なものだろうし

”よく這い上がった”何て言われて
犯罪歴すらも”苦労をした良い話”に
すり替えることも上手くやれば可能だろう。










「うっかり”そこ”に産まれ落ちた私は
その可能性に縋るしか方法が無いんですよ。」


「(あの経歴じゃ、確かにそうかもな。
黙ってりゃ、まともな職は無理だろう…。)」










けど社会はそんなに甘くはない。


コイツの犯罪歴を見たら例え良い大学を出ても
雇う会社なんて本当に数える程しか無いだろう。


つまりが人より成功したいのだとしたら
”自分で企業”するか”芸能関係”に行くか
はたまた”スポーツで成功する”当たりが
確かに妥当な所なのは拭えない。



そして有名になる近道は確かに大学で
いい成績を残すも今の社会で必要だろう。

そしてソレは”結果だけ”で出来ること。

が完璧な理由は多分そこなのだが
いまひとつしっくり来ない。



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