第8章 俺は色々と悩ましい件について。
「不死川先生。
意地張ってここにいる意味って
………あるんでしょうか?」
本当に声は耳に残る。
何故唐突にそんな事言い出したんだろうか。
これもまた俺の心情を読んだ
気の利いた質問なんだろうか。
けれどとりあえずが
ココにいる意味を俺は一つだけ知っている。
「………大学行きてェんだろ?
悲鳴嶼さん(担任)も褒めてたぞ
もうそれを視野に入れてるのは偉いって。」
まだ入学してから1年を半分過ぎた位の時期なのに
すでにスポーツ推薦を狙って
視野に入れているらしいは
あの悲鳴嶼さんが褒めるほど
しっかりと進路を考えて行動している。
大学に行きたい理由は知らないが
何も無く漠然と遊んで過ごすより格段に良い。