第7章 俺の兄ちゃんがおかしい件について。
「近かったな……。」
何であの時、引き寄せたんだろう。
なんか我慢出来なかったんだ。
「俺、電話無かったら何かしてたんかなぁ。」
兄ちゃんのしつこい着信を聞いて
今は辞めてくれなんて思ったけど
帰るのが名残惜しいなんて思ったけれど
そもそもを引き寄せて
あの後はどうしようとしてたんだろう……。
「……あ…あれが…嫌だったのかな?
へ、変だよな、あんな突然、おかしいよな。」
あの後普通に話して帰ったけど
もしかしたら俺の唐突な行動が嫌だったから
あれから話してくれないのかもしれない。