第7章 俺の兄ちゃんがおかしい件について。
「……た…確かに、怖がってるときに
俺みたいなのに引き寄せられたら怖いよな。
あれ?それ?ソレが原因で避けてるのか!?」
”玄弥のそんな顔、初めて見た。”
そう言ったは目を見開いていて
明らかにとっても驚いていた。
そんな顔 は一体どんな顔の事なんだろうか。
もし、悪人の様な…そんな顔だったら
影が怖いと呟いたは本当に
不安そうだったのに俺はその不安に
追い討ちをかけたのか?
「………ですら怖がる顔…って。
お、俺、どんだけ怖い顔してたんだろう…。」
辿り着いた自分なりの結果に
俺は頭を抱えつつふわふわの毛玉に
顔を埋めるしかできなかった。
おかしいのは兄ちゃんだけじゃなくて
どうやら自分も相当おかしかったらしい。