第7章 俺の兄ちゃんがおかしい件について。
「もうちっと待ってみろよ。
学生何て直ぐに気分で変わるもんだァ。」
そう言いながら食べ終わった皿を
流しに着けると兄ちゃんは何事もなかった
かのように自分の部屋へと消えていった。
「……へ…変な兄ちゃん。」
本当に変な兄ちゃんだ。
頭を撫でられたのも久しぶりだったし
あんなに優しく笑ってたのも久しぶりに見た。
「何か……本当に変な兄ちゃんだ。」
待ってればとまた前みたいに
話せるようになるという事だろうか?
それを知っているという事だろうか?
一体何を知っているんだろうか?
やっぱりあの送っていった日に
何か今の状況のきっかけがあったんだろうか?
妙な兄ちゃんの姿に思考がグルグル駆け巡る。
俺は何かピースは知っているのに
それに気がついてないだけなのかもしれない。