第7章 俺の兄ちゃんがおかしい件について。
生徒とほぼ全く話さない分、
先生と少し話すだけでも目立ってしまう
は彼女達のかっこうの餌食。
剣道部の顧問で
よく2人で打ち込みをしている煉獄先生。
空手部の顧問で
よく猫の話をしている担任の悲鳴嶼先生。
多分お互い明るくて気が合うんだろう
やたらと仲がいい宇髄先生
で、全校生徒の前で見事な喧嘩をしたのに
最近時折会話する姿を見るようになった
兄ちゃん何て、今1番激アツの話題だ。
そして兄ちゃんが理由で突然無視されだした
と思われている唯一生徒で仲良かった俺。
”先生の弟枠”での選出らしいが
本当に何の選出なのだか分からない。
見事に自分も巻き込まれているから
ほんとに、ほんとに勘弁して欲しい。
とりあえずこの辺の話題で謎の妄想小説まで
書き出す生徒が出始めるほど
まあ本当にかっこうの遊びのネタなんだ。
俺まで無理矢理巻き込んだこの妄想話は
善逸いわく1個上の”胡蝶しのぶ”という生徒が
”研究費用”の為に小説と絵を売り出したのが
きっかけらしく、ものの見事にそれに感化され
身近で繰り広げられるねじ曲がったラブコメに
恋バナ大好き!!な女子達が食いついたのが
そもそもの始まりらしい。
何だかんだ学校は狭い世界だから
その感染力は本当に凄まじいんだ。
炭治郎 善逸 伊之助位しか話さない俺でも
知っているんだからどれだけ盛り上がってるか
よく分かって貰えると思う。
多分全員ラブコメじゃないのに本当に恐ろしい。
お陰様で俺はますます
女子と話すのが最近怖くなった。
多分卒業まで終結しないであろうコレに
俺は最近とっても気が遠くなる。