第8章 婀娜な紅葉に移り香を~アダルート※18禁領域※
引いては挿れる…
その度に、〇〇は背をしなやか反らせては腰をくねらせ、視線を落とせば赤黒く腫れ上がった己のソレが〇〇の果汁にまみれながら淫猥な水音を立て出入りしている。
それを恍惚として眺めては、〇〇と繋がる悦びに酔い痴れながら、少しずつ律動を速めていく。
行き過ぎた快楽に逃げる腰を掴んでその身体を揺さぶりながら、煮え滾る欲棒を何度も何度も…
──ふと気付くと、〇〇は指先が白むほどに欄干を強く握り締め、おぼつかない足をわなわなと震わせていた。
我を忘れるほどに夢中になっているうちに、何度も達していたらしい。
これは悪いことをした、と自嘲しながらその身を抱きかかえ褥へと運び、まだ震えの治まらない身体を腕の中に閉じ込めると、今度はひと思いに最奥まで貫いた。
外では秋蟲が盛りづいて煩いくらいに啼きわめく。
それと競うように〇〇が啼く。
切なげに下がった眉、紅い頬、潤んだ瞳…
だめ、と言いながら必至にしがみついてくる腕、首筋にかかる熱い吐息、俺を呼ぶ愛らしい声…
そのすべてが狂おしいほど愛しくて、背に爪が食い込む痛みさえ快楽と思えた。
全身で〇〇を感じながら、汗が滲む肌を冷たい夜風が撫でていくのが心地良い程、身体は茹だったかのように熱を帯びていた。
止まない快楽に、ついに飛沫を上げた〇〇が咄嗟に顔を覆う。
「隠すな、〇〇……」
「や…」
手を退けようとすると、〇〇は腕を強張らせて頑なに抵抗する。
「俺に意地悪する気か……?」
そう言うと、〇〇は顔を覆った指の隙間からこちらを覗いてくる。
「意地悪なんてしてません……光秀さんじゃないんだから……」
(なんだ、まだ軽口を叩く余裕があったのか…)
そうわかると、口の端が勝手に吊り上がる。