第5章 愛しけりゃこそ強とと打て※18禁域※
その言葉に力を振り絞って頷くと、脱力する身体を ぎうゅっ と力強く抱き締められる。
僅かな隙間すら許さぬかのように汗ばんだ互いの肌が吸いついて、光秀さんと私の全部が溶け合っていく…
ゆっくりと光秀さんの腰が前後し始めると、身体の奥底から押し寄せる巨大な波に攫われてしまいそうで、大きな背中に必死にしがみついた。
それを合図にしたかのように、律動が速度を上げる。
「はあっ、あっ…あっ…あっ…」
──遠くに漣の音が聞こえる。
それは次第に大きくなっていき、やがて部屋中に響き渡る。
再び降り出した雨が激しく地を叩く音を掻き消す程に、ふたりの愛し合う音が苛烈さを増す。
「みっ、ひで、さっ……あたしっ…もうっ…いっちゃ…あぁぁ…」
呂律の回らない舌で必死にそう伝えると、一層キツく抱き締められ激しく身体を揺さぶられる。
途切れ途切れの意識を、光秀さんとの約束を守るため必死に繋ぎとめるけれど…
「も…だめっ…」
「あぁ…っ、俺もだ…いくぞっ……〇〇っ…」
苦しげに私の名を呼んだ光秀さんの声を最後に、白んでいく意識の中 どくん と脈打ち弾けた熱を確かめて、私は完全に意識を手放した──