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★イケメン戦国★明智光秀と、はぶ・あ・ぶれいく♪

第10章 幸達磨-yukidaruma-


「んっ…」



それは光秀さんから性急に求めるものではなく、私の拙い所作に優しく応えるような、甘い口づけ。

羞恥と快楽で寒さも忘れるくらい上気した身体が、悪いことをしている気分にさせる。



(でも……もう止まれない……)



熱い息を吐きながら、間近で見つめる熱っぽい瞳に身体が疼く。



(もっと、触れてほしい……)



そう思いながら言い出せずにいると、笑う吐息が唇をくすぐった。



「……続きは、いいのか?」



至極意地悪そうな笑顔で光秀さんがそう言うから、私も負けじとかまととぶって聞き返した。



「……続き……って?」



すると、光秀さんはますます意地悪そうに口の端を上げ、にやりと笑う。



「お前は……まったく野暮なことを聞く。……甘い口づけの続きと言ったら……ひとつしかないだろう?」

「そうですか?他にもいろいろあると思いますけど?」

「ほう、俺にはまるで思いつかないな……ならば、お前の思うその”いろいろ”というのを、具体的に言ってみろ」

「え?……それは……ええっと……」

「どうした?……いろいろ、あるんだろう?」

「あ、ありますよ?……だから……その……」

「時間切れだ」

「っでも!さっきみたいに、いきなり人が来るかもしれないじゃないですか?」

「あとは部屋には来ないよう、約束した」

「そんなこといつ約束したんですか?」

「そんなもの暗黙の了解だろう?仲睦まじい番の部屋を足繫く訪れるなど、それこそ野暮というものだ。心配するな。お前のために京から菓子を取り寄せるように、あれは案外気の利く男だ」



言いながら、じりじりと距離を詰めてくる光秀さんに後退りしていくと、まだ敷きっぱなしだった布団に足がもつれ、身体が傾く。



「あっ…」

「おっと」



尻もちをつく寸前、光秀さんの腕にしっかりと抱き止められた。

そのまま布団の上に優しく降ろされると、悪戯っぽい笑顔が見下ろしてくる。



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