第2章 君といたい
用事を済ませて、急いで蛇柱様の所に向かう。
少し蟲柱様とお話して遅くなってしまった。
『遅くなってすみませんっ』
蛇柱様に謝る。
「いや、いい。そんなに待っていないからな」
蛇柱様がそう言い私たちは、甘味処に向かった。
『おいしいです!』
「そうか、よかった」
蛇柱様によると、最近できた甘味処らしい。
内装はとても素敵。
蛇柱様がおすすめしてくれたあんみつは、凄く美味しい。
もう10本は食べてしまった。
柱にこんな食べさせてもらっていいのかな?って思うけど、蛇柱様は「もっと食べろ」と言う。
「四月朔日、この三色団子も食べるといい」
蛇柱様が注文して、運ばれて来たのは
『可愛い....』
三色団子がハートの形をしていた。
その三色団子も凄く美味しい。
蛇柱様は私の方を見ている。
『蛇柱様もいかがですか?』
気になって、蛇柱様もどうかと聞いてみる。
「俺はいい。それより、先刻竈門炭治郎と仲良さそうにしていたな」
『いらしてたんですか?』
首を傾げて聞いた。
「いや、近くを通っただけだ。」
『炭治郎くん凄く頑張っているんです。だから、おにぎりを作ってあげたんです。そしたらすごく喜んでくれて....』
思い出しただけで、口角があがる。
凄く嬉しかったから。
「!?それはの手作りか?」
『えっ、はい、そうですけど....』
「そ、そうか....」
いつも苗字で呼ばれているのに、急に名前で呼ばれてびっくりしたけど、それより蛇柱様が慌てていることに驚いた。
「(四月朔日の手作りだと?俺はまだ食べてなどないのに、竈門が....?)」
『蛇柱様??』
さっきから動かない蛇柱様に声をかけた。
「あ、ああどうした」
『3時から炎柱との鍛錬があるので、お暇しても....』
「そうか....送っていく」
『あ、ありがとうございます....』
そう言って立ち上がって、蛇柱様はお勘定をして甘味処から出た。