第1章 iw×fk
康二と一緒にレッスン室に入ると、おおよそのメンバー、スタッフの方は揃っていて、後は佐久間だけらしい。
みんないつも通りわちゃわちゃとしてて……
目黒はラウに耳噛まれそうになって逃げ回ってるし、
阿部ちゃんは、明日クイズ番組の収録らしく、真面目に勉強してて、
ついさっきまで、俺の隣にいた康二はいつの間にやら舘様に
「あのなー昨日なー…」と最近の面白い出来事を話しに行っていた。
相変わらず翔太は爆睡中だけど(笑)
いつもならメンバーの見回り?グルグル色んなとこ行くんだけど…
今日は、あいにくそんな元気がなくて……
始まるまでなら……と思い隅に座って大人しくしてた。
岩「何、珍しいじゃん。ふっかが最後の方に来るなんて」
いつの間にか隣に座っていた照が話しかけてきた。
あーまずい!照が1番バレるんだよなー!
「あぁ悪ぃな。ちょっと準備に時間が掛かって…」
岩「ふーん……」
まだバレてないっぽいな!!よかったぁ…
でもこのまま近くにいるとバレるのも時間の問題…。
なんとか照を遠ざけないと!
「照、いつもみたいにスタッフさんと打ち合わせしなくていいの?」
岩「あぁいいの。さっきちょっと話したし…それに俺はここにいたいから」
と、言ってニカッっと笑った。
何!?そんな紛らわしいこと言わないでよ!
ますます好きになっちゃうじゃん…
俺は赤くなっているだろう顔を抑えながら、もう諦めて照の隣にいよ。っと思った。