第1章 iw×fk
岩本side
雑誌の撮影の後にあった仕事が少し押していて、俺はソワソワしてる気持ちを抑えるのに必死だった。
ス「押してしまって申し訳ありません!以上で撮影終了です!」
その声を聞いた俺はスタッフさんへの挨拶を早々に済ませ、一目散にマネのもとへ向かった。
マ「お疲れ様でした。」
「いえ!あ、俺帰るんで。」
マ「凄く急いでるように見えますけどなにか用事でも?」
「まぁそんなところです。じゃあ!」
マネと会話する余裕もない。
必要事項だけ言うと、俺は車に小走りで向かった。
マ「あ、!明日の入り時間大丈夫ですか!?」
「平気です!」
後ろを振り向くこともせずに答える。
俺、なんか遠足を楽しみにしてる小学生みたいじゃん。
そう心の中で思いながら、ふっかん家へ車を走らせた。
俺は今日ふっかと大事な話をする。阿部に相談に乗ってもらって、まずは自分の思ってることをふっかに伝えてふっかの思ってることを俺に伝えてもらう。そこから始めようと思った。
ほぼ好きだと伝えるようなものなのに、不思議と緊張よりふっかと2人で居れる楽しみな気持ちが勝っていた。
あぁ早く会いたい。
さっき会ったばっかなのにそう思えるほど、俺はあいつに恋してる。