第1章 iw×fk
深澤side
今日は9人で雑誌の撮影。
横一列に並んでの撮影でスタッフさんが指示した並び順は、やっぱり…
センターのラウを間に照とシンメの位置。
言うて横一列の時はこれが1番多いから、いつも通りなんだけど。
撮影が機材の関係で一旦止まり、立ったまま待機してると、案の定ラウは目黒や翔太のところに行き、俺の隣は人一人分空いて照になった。
照はどこ見てんのか分からないけど何かを考えていて、俺は照じゃない方の隣にいた康二と話していた。
向「ふっかさん!俺、昨日るーたくんに久しぶりに会ったんッスよー!」
「お!?室に?なんで?」
向「なんかぁ、舞台の宣伝でこっちに来たみたいでぇー」
「へぇー!よかったじゃん!」
康二が嬉しそうに話してるのは俺も嬉しくて、加入当時は関西の話をしてくれなかったから……康二もSnowManに慣れたんだなーと思うと不思議と笑みが零れる。
康二の話をずっと聞いてると、不意に耳に暖かい空気が触れて…
岩「今日、ふっかの家行ってい?」
それが照の吐息だということはすぐに分かった。
そう囁かれてから照の方を振り向くとちょっと離れたところに照はいた。
俺が照を見たことに気づいたのか照の口が、顔真っ赤♪と動き、負けじとうるさい!と言ってやった。
岩「んで行っていいの?」
いつの間にかまた俺の隣に来た照。
「ん……いーよ?」
岩「やったァ!ありがと♪」
そう言いながらクシャといつもの笑みを浮かべる。
俺の気持ちも知らないで……その笑顔も声も照の全てが好きって言ったら、照はどんな反応をする?
暫くボケーとしていたらしく、
向「ふっかさん?どうしたん?」
「んぇ?あ……何でもないよ。で、室の話だっけ?」
向「ちゃいますよ!もう!カメラの話です!」