第1章 iw×fk
阿部side
俺が言った言葉に納得してるようなしてないような微妙な顔の照。
何とか照に納得してもらいたい俺は言い方を変えることにした。
「ふふっ、照もふっかもお互いのことがだーい好きで世界で1番大切に思ってて…自分より相手の幸せばっかり考えてるからすれ違ってるんだよ。たまには本能に従ってみてもいいんじゃない?」
岩「うーん、そーかなぁ…?」
いやもうなんだかんだ言ってないで早く告れよ!
見てるこっちはもうもどかしいんだよ!ふっかは性格からして絶対告らないだろうし。照を動かすしかない!
「てか、もう早く照の想いを伝えろ!じゃないとふっかのこと取るよ!?」
もちろん取るつもりなど微塵もない、ていうかふっかのことはなんとも思ってないしね…!
俺がそう言うと、ギョッとした顔になって、さっきまでの優柔不断な照はどこに行ったのやら、いきなり敵意剥き出しの顔をしてきた。
岩「はぁ!?お前なんかにはぜってー渡さねぇから!」
「じゃあ早くふっかと付き合え。」
岩「う……。」
はぁ……この男は…全く呆れたもんだ。
「……すぐにとは言わないけど、ふっかにとって間違いなく照が隣に居てくれることが1番幸せだと思うよ?」
岩「……ありがと、阿部。」
俺にできることはもうしたから。照もふっかも早く幸せになってね。