第1章 iw×fk
岩本side
目の前には顔を真っ赤に染めたふっかがいる。
深「おれ…ひかるが好きです…。」
「え……それって…」
深「恋愛感情として…だから付き合って欲しぃ……」
「ふっか……!」
恥ずかしそうに下を向くふっか。
2人の間には沈黙の時間が流れる。
いつかは来るだろうと思っていた日。
覚悟を決めたはずなのに、直前になって気持ちが揺らいでる自分がいる。
ダメ、ふっかの幸せのため……!
「ふっか……俺……俺もお前のことが好きなんだ。」
そう言った瞬間、パッっと顔を上げて驚くふっか。
「でも俺は……お前の気持ちには応えられない……ごめん。」
深「な、んで……?おれのこ、と…すき……じゃ、ないの……?」
いつ、溢れたか分からない涙でぐちゃぐちゃの顔……
そんな顔、させたい訳じゃないのに……。
「俺は……ふっかを幸せに出来ない……。俺と付き合っても幸せになれないよ……?」
すると、ふっかは怒りを含んだ顔で…
深「そんなの……!関係な、い…!お、れは…ひか、…のとな、りに……居れるだ……けで…しあわせ…だよ…?」
深「おれは、ひかるの隣に…いられ、れば…ほかになにもいらない……」
「でも……!」
深「とな……り、に…、て…お…がい、…ひ、か……」
段々ふっかの声が聞こえなくなってきた。それと同時に姿も見えなくなってきて…
「ふっか……?ふっか……!?」
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深「ひかる……?ひかるぅ…?」
「ん……んぇ?」
あ、夢か……
目を開けた先にはもうすっかり顔色が良くなったふっかがいた。
深「あ、よかったぁ…起きてくれて。」