第1章 iw×fk
岩本side
顔が真っ赤のふっかをベッドに降ろすと、離れないでね?と言いながら手をギュッと握りそのまますぐに寝息が聞こえてきた。
ちょっとドキドキさせ過ぎたかなーとも思うけど、いつも抱え込んで辛い思いしてるからこんな時くらいふっかの喜ぶことをしてやりたい。
ふっかが饒舌になる時は照れてる時って分かってるし、怒ってる時はなんにも言わないけど無駄に行動が早くなる……
ふっかのことならなんでも知ってる。誰よりもその自信がある。
この頃ふっかへの愛が大きくなりすぎてて……
自分以外の人とふっかが仲良くしてるのが、妙にムカつく。
元々コミュ力お化けのふっかだから、後輩からも先輩からも愛されてる。
そんなこと分かってるけど……
あーもう!また阿部に相談するか……
ふっかから握られた手は離さないように、(てかもう離れないくらいの力で握られてるけど)俺もふっかの横で寝ることにした。