第1章 iw×fk
深澤side
こんな時くらい、甘えてもいいかな…?って思って、勇気を出して照の裾を掴んだ。
照はちょっと驚きながらも、ちゃんと俺のことを包み込んでくれて……
抱き締められながら、心臓がバクバク音を立てて鳴っていた。
これが照に聞こえてたら恥ずかしいな……///
岩「でもふっか?」
不意に頭上から声が降ってきて……
少しだけ顔を上げて照を見つめると…
岩「ちゃんと寝てなきゃ…まだ良くなってないんだから。」
えー……もー終わり?
岩「ふはっ!!そんな拗ねた顔すんなって!」
え……?俺今どんな顔してた……?
と思い、自分の顔をペタペタ触ってみた。
岩「ふふっ!ふっかって案外顔に思ってること書いてあるんだよ?」
「……そーなの…?」
岩「そーなの笑」
ムスー……だって俺が寝たらまた照どっか行くじゃん……。
そうだ!俺が手繋いで貰えばいいんだぁ!
「じゃあひかる……つれてって……?」
そう言って手を差し伸べると……
岩「もちろんですよ、ワガママなふっか様♪」
手を握られると同時に、体がふわりと宙に浮いた……!
「ちょ……!ひかる!?」
「…なにしてんの!?」
これって俗に言う”お姫様抱っこ”ってやつでしょ…?
岩「ん?連れてってんの♪」
いやいや俺がして欲しかったのは手をつないで連れてって貰うことなんだけど……!
さっきより心臓バクバクだよ……///
岩「ふっか、細すぎ……。ちゃんと食べてる?」
「ん…。食べ…てる。」
岩「ほんとにぃ〜?」
いやいやこっちはそれどころじゃないの!!
ドキドキ抑えるのに必死なんだから!!