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さくら

第7章 満開



雪華「うぅ、はしらましゃん、おや、め、くだ、しゃい」



柱間「かわゆいぞ~」



雪華「ひゃぁ~」



マダラ「(こいつら兄妹か…)」



柱間「ん~」



雪華「ぅ、?」



 いきなり、ぎゅっと雪華の両頬を両手で挟んで一時停止する柱間。

 長い髪がカーテンの様に雪華の顔を覆う。



柱間「友の祝言を祝えることが、これほどうれしいとは思いもせんかった…

 まるで自分の事の様に嬉しいんぞ」



雪華「ぁ…」



 柱間の髪で二人の面は見えなかった。

 だが、雪華の優しい笑い声や、柱間の鼻を啜る音が聞こえた。

 両頬を包む柱間の手の上から雪華が手を重ねて、頬から手をどかせる。

 その手を包んみ、柱間へと言葉を紡いだ。



雪華「柱間さん、…ありがとう、ございます」



 そう笑う雪華の顔はとても幸せそうで、かわいらしかった。

 心から愛おしいと胸がいっぱいになった。
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