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さくら

第7章 満開



 俺は何か言いだそうとしている雪華を見た。


雪華「マダラ様は柱間さんの前ではよく笑われますね。」



 と、顎に手を当てて雪華は俺と柱間を交互に見やりそう言った。



マダラ「…は?」



 そして俺の少し間抜けさが出たであろう声を聴いて、雪華は微笑んだ。



雪華「私といるときは、歳は近いはずなのに私より何倍も大人で、かっこよくて」



 目を閉じて、記憶を巡らせているのだろうか、その表情が幸せそ
うに緩んでいる。



雪華「けど、柱間さんの前だと少し子供らしくて…そこがまた違う面を見れている気がして」



 少し頬を赤らめ、目を開けて首を傾げる仕草に俺のまだ若い心臓がドキリと跳ねた。

 表情には俺の愛してやまない笑顔があった。



マダラ「(か、わいい…)」



柱間「ほんに雪華ちゃんは可愛いぞお~!

 今からでも俺の妹にならんか?」



 俺の緩んだ腕から抜け出して、雪華の両頬を手でぐりぐりとこねくり回し、可愛がる柱間を見て、“めちゃ分かる”、などと内心同感を強く抱いた。
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