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さくら

第4章 変化


 
 ある日。


雪華「私が頭領家の養子に?」



 急にマダラ様に呼び出されてみれば単刀直入にこれだ。



マダラ「養子と言っても、ただ住み込みで働いてもらうくらいだがな。

・・・父上が亡くなったことは知っているな」



雪華「はい」


 そう、つい二週間前の千手一族との対戦で、両頭領が合いうちとなり命を落としたのだ。



マダラ「ヒカクもいない今優秀な側近もいなくてな。弟は重症で布団から出れん」



雪華「つまり補佐役として私を?」



マダラ「ああ」



雪華「、いくらマダラ様の頼みでも父が許しを出しませんよ。

頭領じゃあるまい・・・ん?

(タジマ様が亡くなった今、次の頭領は流れ的にも実力的にも…

マダラ様が頭領に…)」



マダラ「分かったな、今週中にでも越してこい。

それから俺の家では男装はなしだ。」



雪華「?」



マダラ「(こいつを女にする…それがヒカクの願いか…)時間が掛かりそうだな…」



雪華「あの、マダラ様の家だけで男装はしませんから、その、他の場所では…」



マダラ「ああ、そうした方がいいだろう」



雪華「ありがとうございます!」



マダラ「それからお前には弟の世話をしてもらう。」



雪華「いいんですか?」



マダラ「元々ヒカクがしていたことだ。わかったな」



雪華「はい…

(ヒカクさんの名前出せば何でも言う事聞くって思ってる気がする…)」





 その日家に帰り事の次第を父に直接話した。

 顔色変えずすべてを聞き、父は私の瞳をジッと見つめていた。

トウキ「任は怠るな」

 そう言って父は部屋を出て行った。



 すぐにも家を出れるように荷物は少なめにまとめた。
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