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さくら

第2章 蕾


 
 木々を伝い、見慣れた集落の風景から馴染みある戦場へとたどり着く。

 そこにはもう相手一族は到着していたようだった。



 今回は陣地拡大の戦だ。
 
 敵一族を討ち、陣地獲得の証である家紋の旗を立てることが今回の終戦を知らせることになる。


 到着してまず。

 私は先頭から離脱し、マダラ様の指示通りに後ろへと回った。所謂サポートを任せられているわけだ。



雪華「マダラ様、どう動きましょう」



 目を写輪眼に変えてマダラ様の動きを伺う。

 ちなみに写輪眼を開眼させたのは11歳の頃だった。その頃から言葉の暴力が増し、身体的暴力を受けるようになっていた。

 それが要因となって、写輪眼を開眼した。



マダラ「火遁すべてに風遁を加えろ。今後の参考までに状況を見る」


 今回の戦、マダラ様が本気になるモノではない、と言ったところなのだろう。



 私はマダラ様が繰り出す火遁の術に合わせて、風遁を施してみる。
 
 
 マダラ様から放たれる火が十分なほどの威力なのだが、そこに風遁を足せと言うので試しに一発。

 するとたちまち火は大きさと高さを増し、威力を高めた。

 相手も、苦戦の表情を浮かべている。



 逐一マダラ様の顔色をうかがいながら良し悪しを確かめる。



 二、三度目くらいの火遁風遁の重なりが一番の威力を見せ、マダラ様がこちらに目を向けて頷いた。
 
 今のはよかった、という意味なのだろうか。
 

 少し自信を持てた気がして、次の術も構える。




 マダラ様はそれは楽しそうに戦場を駆け巡る。

 そして、優雅さで魅了し力強さで敵を圧倒する。


 女性だからなのか、それとも彼の戦いを見たら必然的になのか、見入ってしまう。美しいと。

 仲間だから、見惚れられるのだろう。

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