第4章 我妻善逸
「ん?どうしたの?」
「え、あ、その〜…す、透けてる…」
スケテル?
私は目線を自分の体に移した。
さっき、雨に思いっきり打たれてたせいで、ブラウスはスケスケになっており、下のピンクのブラが丸見えになっていた。
「ぎゃあ!!はずかし!!」
いまさら手で隠しても善逸や周囲の人に見られた事実はかわらないけど、めちゃくちゃ恥ずかしい。
善逸は自分が着ていたセーターを脱いで、私に被せてくれた。
「これも雨でずぶ濡れだけど、スケスケよりかはマシでしょ!ほんとに!気を付けて!」
ー善逸、顔真っ赤かだ。
「ふふっ、善逸かわいい」
私は照れた反応が返ってくるだろうなと思っていたが、
「は?何言ってんの、可愛いのは沙織でしょ」
と、真顔で言われた。