第22章 数学教師 不死川実弥 ③
資料室のカギを冨岡先生からひったくってきて、資料室に入ることに成功し、足を踏み入れた。
独特のほこりっぽい匂いが鼻をツンとさる。
「実弥〜?いない?」
私は恋人を呼びかけたとき、ある事実にハッと気付かされた。
ー私がカギ開けて入室してる時点で、実弥いないじゃん…!
思わず頭を抱えてため息をついた。
まさに無駄足とはこのことである。
出ようとした矢先、私の頭の中に悪い考えがよぎった。
ー私がカギ持ってるんだから誰もこない…よね
イスにかかっているホコリを払い除け、そこに腰掛ける。
心臓が背徳感に鼓動を増幅させ、ため息が吐息に変わっていく。
ブラウスのリボンタイを解き、ボタンを外してブラを露出させると、外気の冷たさが心地よい。
2週間前にした実弥との行為を思い出しながら胸を触って、突起をつまむと喉の奥から甘い声が漏れそうになった。
スカートをまくり、足の間に手を滑り込ませ、ショーツに指を這わせると、じんわりとした感触が伝わり、久しぶりということもあってか興奮してるのが伝わってきた。
秘部の蕾を人差し指で擦ると、腰がガクガクしてきて、呆気なく絶頂へと導かれてしまいそうなその時、
「おい、なに一人で楽しんでんだァ?」
「ひっ…!実弥!」
勢いよく、扉が開かれ、そこにはベスト姿の実弥がいた。