第3章 竈門炭治郎
「えっと…あの…勝手に読んでごめんね?でも、別に私、炭治郎がこんなの読んでても引いてなんかないから!大丈夫!」
「…」
炭治郎は顔を上げようとしない。
ーだいぶ落ち込んでるのかな…
「しっかし、炭治郎もちゃんと男の子なんだなー!なんか安心しちゃった!」
明るく振る舞えば元の炭治郎に戻ってくれるかもと思い、あははと笑ったりしてみる。
ようやく炭治郎が顔をあげるといつも優しい光か宿っている目には別の光が宿っていた。
「沙織は俺をなんだと思ってるんだ?」
「え?竈門炭治郎?」
その瞬間、手首を掴まれて炭治郎の匂いがするベッドに押し倒された。