第3章 竈門炭治郎
「え、いいの?」
「ああ!沙織の意見を聞いてみたいんだ」
私はデニッシュパンに手を伸ばし、1口かじってみた。
サクサクとした軽い食感と、中から溢れてくるチョコレートがいいハーモニーを生み出している。
チョコレートの甘さも甘過ぎず、苦すぎず丁度よくて、これなら何個でも食べられそうだ。
「おいひぃ!ほれ、おいひぃよ!」
私は直ぐに炭治郎にパンの美味しさを伝えたくて、口にデニッシュパンを含んだまま話した。
「そんなに焦らないで大丈夫だぞ」
炭治郎は困ったような顔をして笑う。
「美味しいね!炭治郎、天才!」