第3章 竈門炭治郎
ベッドも黒の毛布に、淡い青色のシーツはシワひとつなくピシッと揃えられている。
ーこりゃ、私の部屋の方がよっぽど汚いかも…
部屋の中は炭治郎の匂いでいっぱいでどこにいてもソワソワしてしまう。
炭治郎とは付き合って3ヶ月になる。
炭治郎からの告白で付き合って、手をつないでキスもした。
すごく優しくてさすが長男!といったところもある。
私のために一生懸命頑張ろうとしてくれているのもわかる。
私は炭治郎のそんな所が好きなのだ。
「実里、待たせたな!」
炭治郎はお盆にオレンジジュースとお菓子をのせて持ってきてくれた。
そこには小さめのデニッシュパンものせられていた。
「これなに?」
「店に置けないかと思って試作していたんだ、食べてみてくれないか?」