第21章 ○○○ーを覗かれて…②
「し、失礼します…」
私は煉獄先生からもらったカギで部屋の中に入った。
部屋の中は男の人にしては綺麗なほうで、歴史関係のDVDや本などがあちらこちらに数冊散らばっているくらいだ。
今の時間は16:45。
煉獄先生が帰ってくるまでにまだ時間はあるだろう。
ーそのまま制服で来ちゃったけど、1回着替えた方がよかったような…
私は完全に浮き足立っていた。
思い返せばもう煉獄先生とはかれこれ5ヶ月だ。
私から告白して、返事をもらって、たまに電話もしたりしつつ、今に至る。
でも、私はやっぱり子供だから煉獄先生と一緒に手を繋いでデートをしたり、キスをしてみたい。
恋人同士とはいえ、生徒と教師という関係は大きすぎるくらいの障壁だ。
私はソファに座ってうずくまっていると、視界のすみっこに白いものが写った。
手に取ってみると、どうやら煉獄先生のカッターシャツのようだ。