• テキストサイズ

ノゾキはダメです!!【短編集】【鬼滅の刃】

第21章 ○○○ーを覗かれて…②


すると目の前に煉獄先生が仁王立ちで佇んでいた。
突然、視界いっぱいに恋人が映り、私は顔を赤らめる。

「落し物をしていたぞ」

煉獄先生はニコリと微笑んで、私にピンク色のハンカチを渡す。

「は、はひっ!ありがとうございましゅっ」

ーか、噛んだ!

まさか話しかけると思っていなかった私は、思いっきり舌を噛んでしまう。
フッ、と煉獄先生が笑う声が聞こえたあと、私の耳元にある言葉が飛び込んできた。

「中身を見てくれ」

「えっ?」

小さな声で言われて私は理解が追いつかない。

「ではな!」

煉獄先生は私の肩を2回叩いて、教室を出て行った。
なんだか置いてけぼりにされた気分の私はハンカチを見つめた。

ーそういえば、私、ハンカチなんて落としてない…

私は煉獄先生に囁かれた事を思い出して、ハンカチを開けてみる。
そこには銀色の家の鍵と、紙切れが入っていた。
紙切れを開くと、地図と思わしき絵と煉獄先生からのメッセージがそえられていた。

『今日の放課後、ここで待っておいてくれ』

全身の血が沸騰するように体が熱くなった。

ーこ、これ…鍵…と家までの地図だよね…行ってもいいってことだよね…
/ 525ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp