第21章 ○○○ーを覗かれて…②
「であるから、室町時代というものは_」
ーはぁ…今日もかっこいい…
私はぼんやりと黒板を眺めながら、黒板の前に立っている太陽のような髪色をした私の恋人、煉獄先生を見つめていた。
スラッと背丈があって、肩幅は広いし、男らしい胸板もある。
ハキハキとした顔立ちは整っていて、まつ毛も私より長い気がする。
すると、授業が終わるチャイムがなった。
「…よし!今日の授業はここまでだな!」
ーあれ…待って、今日当てられてないんですけど…
私は絶望感に駆られた。
いつも毎授業当てられていたのに、今日は当てられていない。
名前を呼ばれないとこの後の授業で集中出来なくなってしまう。
「…、綾川!」
「は、はいっ!」
机をガタつかせて声の主の呼び掛けに反応する。