第20章 冨岡義勇
ーな、何だかこのまま強行突破しようとされている…?
本人はお客様が同僚ということにだんだん順応してきているのだろうか…?
でも、営業をしているときの冨岡さんは普段、私がオフィスで見ている冨岡さんとは少し違っていて新鮮だ。
私服もなんだかちょっとオシャレだし、こうして見れば結構顔は整っていて女子からモテるのにも合点がいった。
「他に何かオプションは付けられますか?」
「えっ?!いや、いいです!」
ぼーっとしていたせいでほとんどなんて言っているか聞こえなかったが、とりあえず遠慮をしておいた。
冨岡さんはリュックの中をゴソゴソし始めて、取り出したものを渡してきた。
「こちらの専用のお召し物に着替えていただくシステムですので、お着替えをお願いします。終わりましたらこちらへ戻ってきていただいて、施術開始となります」
「は、はい」
冨岡さんから受け取った専用のお召し物とやらは茶色のスポブラと、下着だった。
素材が薄いのかすごく体にフィットしている。
着替えが終わり、ベッドへ戻ると、そこには白い施術師がよく着ている服を着た冨岡さんがいた。