第19章 数学教師 不死川実弥②
声を出さないように必死に唇を噛み締めて、私は達してしまった。
ガクガクと膝が小刻みに震えて、立てなくなりそうになる。
窓に手をついて、後ろをちらりと見ると、実弥は私の蜜で濡れた指をぺろりと舐めた。
「も…やめ…」
「はァ?やめるわけねェだろうがァ」
「はぅ…っ!」
実弥は再び私の中に指を入れて、ナカで攪拌させるように暴れさす。
ぐちゅぐちゅと水の音がして、周りにも聞こえているんじゃないかと不安になる。
『__駅、__駅です』
ーやっと3駅目…
全然時間感覚が掴めなくなってきた。
どれくらい経ったのかな…
「おい、顔上げてみろ」
実弥に言われて顔をあげると、向かいのホームに電車が止まっていた。
「そのトロ顔見られちまうなァ…」
「ーっ!」