第19章 数学教師 不死川実弥②
顔を下に向けようとしたら、後ろから一気に押される。
どうやらかなりの人数の人が乗ってきたらしく、駅員さんが「入ります!!」と大声をだしてお客さんを押していた。
「っ、あ!」
実弥も後ろから押されたせいで、指が無造作にも奥まで入ってきた。
後ろを振り向くことも出来ないで、私は前を見ていると、向かいのホームに立っていた男の人がすこし驚いた表情を見せていた。
ー見られた!
『発車します』
「あ〜あ、見られちまったかァ?」
「〜〜っ!ゆ、指抜いてよぉ…」
「は?無理」
ナカで指がくの字に折れて、弱い所を擦る。
びくん!と突然の刺激に驚いた身体が揺れてしまう。
「くっ…は、ふ…ん…〜〜〜っ!!」