第19章 数学教師 不死川実弥②
「興味はあります…」
「ふぅん…じゃあ明日やってやるよ」
「え?」
「え?じゃねェよ、明日やってやるって言ってんだろうがァ」
頭から手が離れて、スマホが返される。
私はきょとんとした顔をしていると、実弥は横に座ってきた。
「でも、みんな乗ってるし…」
「なに怖気付いてんだァ?興味あんだろォ?」
ぐいっと肩を引き寄せられ、実弥の香りがふわりと鼻掠める。
「いや、そうなんだけど…」
ーなんか全然怒んないから…おかしいよね…
「先に言っとくがァ…」
肩を引き寄せている手に力がこもる。
「俺はまだ怒ってんだからなァ…これは仕置きだァ…」
「はい、ソウデスヨネ」