第18章 宇髄天元➕煉獄杏寿郎 ②
「そっ、それはだな…山崎が将来は本気で画家になりたいけど親に理解してもらえないっていうことをだな…ふっ、ふふふ」
頭の中で疑念がすべて繋がった。
山崎さんが泣いていたのは、親に理解されない苦しみを宇髄先生と煉獄先生に離していたからで、顔が赤くなっていたのもそのせいだ。
ーそりゃ相談にのってもらったあとはお礼を言いますよね!!
私は自ら墓穴を掘ってしまったのだ。
勘違いした挙句、まるで__
「嫉妬したのか?」
宇髄先生のその一言でブワッと体中に羞恥からくる熱が走った。
「わー!!!忘れて!!ください!!」
ーなに独り歩きしてたんだろ私!!
「君は本当に面白いな…もっといじめたくなる」
煉獄先生は顔を鼻が触れそうな距離になるくらいまで近づけて、にやりと笑った。
「そうだ、煉獄。俺らこいつに嘘つきと思われたみたいだぜ?」