第18章 宇髄天元➕煉獄杏寿郎 ②
「ん?俺たちは綾川以外とはしていないが…」
「嘘をつかないでください、だって昨日、山崎さんと」
「おいおい、待て、お前、地味に誤解してんな?」
宇髄先生が私の言葉を遮り、私の口を塞いだ。
「山崎とは昨日、正真正銘の進路相談にのってたんだ」
そう言った宇髄先生の手が口から離れる。
私は目を丸くした。
「え?だって、山崎さんなんか顔赤かったし、涙目なってて…煉獄先生もそんな感じ方をするんだなって…」
静寂が落ちる。
しかし、その静寂も宇髄先生の大きな笑い声によって破られ、煉獄先生は肩を震わせながら唇を噛み締めていた。